菜の花の君へ
さっきまで冷たい人間の印象しかなかった京田だったが、大きな石や尖った岩を渡っていくのに、手伝ってくれる京田の手は智香子にとってはとても心強い存在だった。
この手を困っている人に差し伸べられるようにしなきゃ・・・。
そんな思いで、京田に言われるまま大学の倉庫らしきところへとたどり着いた。
「こんな倉庫があったんだぁ。」
「うん、ここは大学が用意している非常用の倉庫さ。
もともと、大学の周りの土地は地震でいろんな被害を被った歴史が多いんだ。
だから、こういう倉庫も用意していた。
食料、水、毛布・・・いろいろあるから僕が許可証を発行するんで、運ぶのと配るのを手伝って。」
「はい、わかりました。がんばります!」
智香子と京田は近所から避難所へたどり着けず、大学の方へとりあえず逃げてきた人たちに必要なものを配ったり、医者の手配やけが人の誘導などをするのだった。
「はぁ・・・はぁ・・・さすがに息切れしちゃうよ。大丈夫かい?
休みなしでここまでがんばってもらって疲れたろう。」
「大丈夫です・・・。って言ったらうそになりますね。
正直いうと・・・。」
ぐぅ~~~(空腹のお腹の虫の音がした。)
「確かに正直だ。あはははは」
この手を困っている人に差し伸べられるようにしなきゃ・・・。
そんな思いで、京田に言われるまま大学の倉庫らしきところへとたどり着いた。
「こんな倉庫があったんだぁ。」
「うん、ここは大学が用意している非常用の倉庫さ。
もともと、大学の周りの土地は地震でいろんな被害を被った歴史が多いんだ。
だから、こういう倉庫も用意していた。
食料、水、毛布・・・いろいろあるから僕が許可証を発行するんで、運ぶのと配るのを手伝って。」
「はい、わかりました。がんばります!」
智香子と京田は近所から避難所へたどり着けず、大学の方へとりあえず逃げてきた人たちに必要なものを配ったり、医者の手配やけが人の誘導などをするのだった。
「はぁ・・・はぁ・・・さすがに息切れしちゃうよ。大丈夫かい?
休みなしでここまでがんばってもらって疲れたろう。」
「大丈夫です・・・。って言ったらうそになりますね。
正直いうと・・・。」
ぐぅ~~~(空腹のお腹の虫の音がした。)
「確かに正直だ。あはははは」