恋花
タイトル未編集

 ・・・今日も地獄が始まる。

 私はため息をついて教室のドアを開けた。

 教室に足を踏み入れようとした瞬間、私は何かにつまずいて見事に転んだ。

 「・・・いった・・・。」

 小さくつぶやいて起き上がると、クスクス笑う香澄たちがいた。

 あぁ。

 こいつらが足を引っ掛けたのか。

 「やだ、椎名さん大丈夫~?」

 わざとらしい香澄たちに私はため息をついた。

 「別に、大丈夫だし。」

 足引っ掛けたのはあんたらでしょ?

 なんて、言えない。

 「へ~え、足は丈夫なんだね~?」

 私は香澄を無視して、自分の席へ行った。

 案の定、机の上の落書きは昨日より増している。

 汚い机にカバンを勢いよく下ろして机に突っ伏した。

 もう、嫌だ・・・。

 この高校に入ったことが間違いだったのかもしれない。

 そうじゃなきゃ、香澄たちとは出会わなかった。

 今更後悔したって遅いけど。

 

 

 

 

 
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