私だけのメガネ男子な彼。
今日は何の日?
――――…
メガネをはずす、キミ。
目が悪いキミはめったにメガネをはずさないから、不意に見せられたその素顔に、私の心臓はドキドキと暴れ出す。
「―――――っ…!」
目が合った瞬間、ドクン!と心臓が跳ねた。
待って…!
何でいきなりスイッチ入ったの!?
ゆるゆると、じりじりと私に近づいてくるのは、私の彼。
普段の温厚さとは打って変わって、私を射抜いてしまいそうなくらいの視線を感じる。
「ねぇ」
「へっ!?」
彼は私の目の前、10センチのところで止まった。
そして、甘い声で囁くように言ったんだ―――。
「…俺、もう我慢できない」
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