私だけのメガネ男子な彼。
 

………


なんとも言えない恥ずかしさから、モゾモゾと布団に潜り込みつつある私を、すぐ横からキミが見つめてくる。


いつの間にかけたのか、メガネ姿の彼。


メガネの奥の漆黒の瞳には、私が映し出される。



「…かわいい」



「―――っ!」



もう彼の顔からはかわいさなんて欠片も感じることはできなかった。


私をどこまでも溺れさせようとする、魅惑的な男。


 
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