私だけのメガネ男子な彼。
 

彼は布団を私の顔から剥がし、私の頬にチュッとキスを落としてくる。


顔にあたる彼の髪の毛がくすぐったい。


…キミは今、どんな顔してるの?


髪の毛のせいで彼の表情が見えないから、私は彼の髪の毛をそっと横に掻き分けた。



「…ん?」



「…ううん。何でもない」



そこに見えたのは、男らしい優しい表情のキミ。


優しい目にホッとした私がいた。



「やっとできたね」



「へっ!?」



彼の腕が私を包む。


おいで、と言われ、うん、と答えて、私は彼の胸に寄り添う。


あったかい…。


 
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