私だけのメガネ男子な彼。
「ずっと、こうしたかった」
「……………うん…」
彼も私と同じ気持ちだったことに、泣きそうになる。
うれしい。
「…さっき、誘ってたよね?俺のこと」
「はい!?」
突然の発言に私は彼の胸を軽く押して、彼の顔が見えるくらいの距離まで離れる。
…本当はもっと離れたかったのに、私の腰に回された彼の腕のせいで離れられなかったんだ。
ぱちくりと目を丸くする私を見て、彼はくすりと笑みを浮かべた。
「本当はポッキーで誤魔化して、冗談で終わらせるつもりだったんだけど…君が誘うから。もう、我慢できなかった。…理性なんか、一瞬でどっか飛んでっちゃった」
「…」
「でも…それは俺だけじゃないよね?」
「!」
「君も同じ。だよね?」