小悪魔彼女。
そういって、俺は階段を上がった。
廊下を歩くたび、女たちから好奇の目線がちらつく。
中には、ひそひそと俺達の事を言っている会話も聞こえた。
『ねぇ、あの人かっこいい!誰だろ?』
『あの人が、涼太くんだよ!』
「なぁ、優斗。俺この調子だと、入学式面倒な事になりそうだからサボるわ。」
教室に着いて適当な席に座った俺が言った。
「はぁー!?何言ってんだよ、まぁ確かに面倒な事になるかもだけど、そしたら俺はどうなるんだよ?」
と、慌てながら優斗は言った。
「どうって、行けば良いだろ、お前は。」
「ちがーう!1人とか心細いって言いたいの!」
「優斗は、アホだな。お前は男だろ?一人くらい平気だっつーの。」