『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「生駒 真帆…。」
職員専門の研究室に呼ばれた私は…肩をすくめて謝罪した。
「すみません…!
居眠りするつもりなんてこれぽっちもありませんが気が付いたら‥。」
「気が付いたら‥寝ていてそれで‥堂々と寝言までも言っていたと‥。」
かなりご立腹のようで権田教授は、激しく机を叩いた。
「俺の講義にでといて‥居眠りした挙げ句寝言まで言うなんぞ‥よっぽど単位が欲しくないと思えるな!」
再び‥バンと机を叩かれ平謝りを繰り返した。
「滅相もございません!
そのような事は一切ありませんし‥一時の気の緩みで‥。」
言えば言う程ドツボにはまり込み‥。
教授から‥ばかもーん!という怒号が頭に降り注ぎ…私はとにかく平謝りを繰り返し謝罪した。
この後…権田教授の怒りは収まるところなく30分もお説教が続いた後…目の前にある山のような資料を私の前に差し出した。
「今日の説教は…この位で許してやるが…罰としてこの書類を年代別に片付けたら帰っていい…。」
新聞記事のコピー物や授業で使用するために使った資料のコピー物を私は受け取り即座に作業に取りかかる。