『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「それって…。
やっぱり…あの逃亡者を狙った者達が他にもいるって事ですよね…。
しかも…彼らの存在を先回りして知っているといった感じだし…。」
声を潜めて返した言葉に…半田刑事は深く頷いた。
「せやから…君達には危険すぎるからな…。
今後は…俺ら専門職の者に任せて関わりあわん方がええと思うんや…。
せやけど…まあ今回こんな感じで巻き込まれとるのもあるしな…。
なんかあったらすぐさま動けるようにしとくからな…なんかあればすぐその番号に電話してもらいたいんや…。
まあ…今回こんな感じで巻き込まれてもうてな…いくら今後関わらんっていうてもな…狙ってくる奴は生駒はん達の事もしかしたらどこかで見とるかもしれへんしな…。
こないな事になってもうて…今回の事忘れろ!?とは言えへんけど…穏便に事を運ばす為に内密にしてもらい何かあれば必ず報告するという方向で今後は協力してもらうと助かるわ…。」
半田刑事の申し訳なさそうな態度に…これ以上…私達が事件に関与できないと同時に濃姫達やあの逃亡者にも会えない事を悟った。