『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「えっーーーーー!?
ちょっ…ちょっ…ちょっと…どーゆうこと??」
大声をあげた私の口を手で覆って…すぐさま起き上がった濃姫に首を軽く横に振って耳元で囁かれた。
「これ…秘密ですよ!」
濃姫は魅惑的な笑みを浮かべウィンクした。
ひ…秘密って…。
まさか…まさかだけどーーーーーー!?
胸が…ない…ってこと…???
小さいとかではない…レベル。
むしろ…硬い胸板だった。
…と言うことはー!?
濃姫は…まさか男性って事ーーーーーー!?
私は…1人有り得ない真実に大混乱っ…!?
「とにかくここは…危険です…。
ひとまず…。」
濃姫が私に気をくばり胸元の楔を抜いた時…何者かが私達目掛けて遅いかかってきた。
「ヒィッ~~~~!?」
声にならない叫び声をあげると‥同時に濃姫が私の身体を突き飛ばした。
‥その瞬間襲いかかった人物は…濃姫目掛けて突進し濃姫は地面に倒れ込むスレスレで身を翻してその襲いかかった人物の上に倒れ込んだ時‥胸元に忍ばせた文箱がその反動で地面に叩きつけられた。