『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
検索用のパソコンにとりあえず…探している資料のワードを幾つか打ち込む。
検索ワードで引っかかった書籍が画面にズラリと並んだのを確認し印刷する。
印刷された用紙をもとに資料を探す為…私は書架へと向かった。
今日の検索ワードは…。
「本能寺」
「織田信長」
「濃姫」
「吉乃」
4つのワードに導かれて検索された書籍のコピーを片手に資料を集めて…とりあえず一般の読書室へと向かい1人がけの机と椅子を陣取ると…早速資料を開き読み進めた。
――――こんな調子で幾つかの文献をパラパラと軽く読み気に入ったモノだけを選び出して…その他をの資料を書架に戻した。
さあてっ…と…。
ひとまず不要な資料を書架に片付けた私はふっと…ある書物に目がとまった。
“信長と朝廷‥?”
タイトルに惹かれた私は…『信長と朝廷』と書かれた文献を捲り目次に目を落とした。
タイトル通りにその時代の風潮を‥信長サイドからみた方と‥朝廷サイドから見た方と二つの立場からみる時代背景や出来事などに関する目次が連ねるなかに‥。
“信長と暦”
という章と‥。
“朝廷と暦”
という章に書かれた二つのワードがいたく気になった。