『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「あんたも‥理由が知りたいでしょっ!」
…と小声で圧倒し諷馬は根負けして快く(?)OKした。
その様子をみて権田教授に説明し諷馬の車に乗車してもらう事で承諾してもらい…権田教授は日本史サークルの学生に伝えて先に出発してもらい私達も遅れて諷馬の車に乗り込んだ。
「すまないね…。
諷馬君!
話が終われば…パーキングで自分の車に戻るよ!」
「あ…。
いえ…。
気にしないで下さい。
逆に俺の運転で申し訳ないです…。」
バックミラーに権田教授の厳つい顔がうつり緊張気味に答えた。
「ところで…。
早速なんですけど…。
あっ…ちょっと待って下さい!」
私はICレコーダーを取り出して電源をいれた…。
「こんな時に…。」
それを見て呆れた顔で諷馬は…車のエンジンをかけてアクセルをゆっくり踏み込み大学を遅れて出発した…。
そのやり取りをみていた権田教授は…鬼の目を崩して微笑みまた‥厳しい表情で今回の経緯を淡々と話始めた。