『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「天下統一が叶ったら…言おうと心に決めておった願いじゃ…。
吉乃が死んでからもずっとそれだけを心に願って生きてきた。
吉乃…。
わしと新たな地で共に2人で生き2人で共に魂の果てるまで今度は自分達のために時間を刻みたい…。
―――吉乃…。
今世でも夫婦になってともにいきていこうぞ!!」
「…………………。」
突然のプロポーズに私達は…一瞬固まった後…!!!
「えぇっ――――――!?」
愛と未茶と諷馬は私とすかさず顔を見合わせて声をあげた!
私は一瞬で顔が紅潮する…。
「そんなの!
絶対!!
ダメだよっ!!!」
諷馬もあまり突然の事に…蒼白した顔をしかめて声をあげた。
また………。
再び殿と諷馬の睨み合い火花が炸裂した。
「どうするのよ!」
愛がただならぬ二人の睨み合いを見て私に詰め寄った。
「ど…どうしろって言われても………(汗)」
突然のプロポーズに驚いたままうろたえた。
「まあまあ‥。
お二人とも‥‥‥!
話を整理しましょーよ!」
その中1人落ち着いた物腰で殿と諷馬の睨み合いの仲裁に入った未茶は…諷馬に人差し指を突き刺した。