『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「まず…諷馬君!
あなた…!
実の弟なんだから…どんなに姉を思ってもあなたとは結婚できないし、真帆は遅かれ早かれ嫁ぐんだから諦めなさい!!!」
「そんな…ひどいっ~~~~~~!?」
第三者の未茶から放たれた最もなご意見に諷馬はなすすべもなくうなだれた。
そして…殿を見つめた未茶はニコリと笑顔を浮かべた。
「殿…………!
お気持ちは…もう十分すぎる程わかりました…。
ただ現代でそれを果たすのであれば問題があります。
真帆の気持ちもありますが彼女が良いと言う返事でも…夫婦になるには、殿はこの現代の地で何か職につかないといけません。
そして…その後真帆の両親に正式に二人の婚姻を認めてもらった方が真帆としても安心して殿の所に嫁げると思われますがいかがですか?」
「うむ…。
確かに妻を養うには…ここで生活していく事になるからそこが難関じゃのう…。」
未茶の最もなご意見に殿もうーんと唸り考えこんだのをみて…未茶は私の横に座りこみ小声で囁いた。
「この地で生活を立てるとこみると…本気で結婚する事考えてるみたいよ!
どうするの………?」