『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
さすがに腹ペコの私達は…愛の言葉に声を揃えて賛同し笑った。
しばらくするとピザやサイドメニューを注文したモノが配達されて遅めの晩御飯がテーブルに並んだ。
「ではー!!!
殿…の前途を祝して…!!」
「乾杯ーーー!!」
ドリンクをグラスに注ぎ込み乾杯をすませた後…すっかり殿と打ち明けた愛と未茶の様子を眺めなんだか懐かしい気分になった。
諷馬も最初の内は…ふてくされていたものの…なんだかんだとケチをつけつつピザの食べ方を殿に教えてくれたりする様子も見受けられこの日は…深夜遅くまで楽しい食事会は続いた。
―――かくて…周りを巻き込んだ殿の現代での波瀾万丈な新生活は…こうして幕開けしていくことになったのでありました――――