『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「大丈夫か…。」
声をかけた消防隊員に…目だけをギョロっと覗かせた。
「かたじけない…!
まだ…中に人がいる筈だ!」
「わかった…!」
その隊員の言葉に他の隊員は…救助の為穴に戻っていくのをを見送るとふらつきながら消防車に向かった。
しかしその後…謎の逃亡者は隊員の服だけを残し消息をたった。
その後穴の中に気を失った者…這い上がってきた筈の消防隊員が下着姿で発見されるという奇妙な事件があったというのだ…。
それが…騒ぎの発端になりその翌日…現場を捜索したその場所が何かの遺跡だということで権田教授の大学時代の友人 戸倉耀司〈トクラ ヨウジ〉教授に依頼が来て…調査にかかったのだが‥無数の草鞋の足跡をみつけ不審に思った戸倉教授は…権田教授に依頼した。
「‥FAXでみた内容の草鞋を調べてみたんだが‥実物をみてみないとなんとも言えないので歴史に詳しい学生を複数参加させてそちらに向かうよ。」
「頼むよ…。
なんだかちょっと気味が悪いんだが…最近…男性ばかりを狙った痴漢事件が多くてね…。
何か関連していなければいいのだが…。」