『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
私のお小言の誓い八箇条を聞きながら…面倒臭そうに返事を返して猫まんまを一気にかきこんだ。
「…案ずるな…。
そなたは…わしだってここは未開の地だ…!
それに…妙な連中も動いておるから下手に目立つ真似はせぬ!
ただし…もしもの時は身を守る為にわしだって戦う。
それで…いいだろう!」
豪快に猫まんまを完食した殿は…不安そうな私の頭をわし掴みでワシャワシャとなでたその大きな手の平に私は微笑みを浮かべた。
「つーかあ…!
姉ちゃんに迷惑かけるなよな!!」
諷馬がその様子を見ながら…またふてくされてご飯をほおばった。
「そっくりそのままお主に返すぞその言葉…!
吉乃…。
あまり弟を甘やかしすぎだ…。
本当に坊さんにするしか道はないぞ!」
殿の言葉に未茶が…コロコロと笑った。
「諷馬君…。
お坊さん…。
似合いそうっ…!!」
未茶から笑われてますます面白くなさそうに…味噌汁をすすった。