『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「いやあ‥。
でも本当にずっと預かってたから‥真帆から電話もらえてよかったわよー!
まあ‥諷馬くん!!
そんな理由だからシスコン魂の意地をかけて…お姉ちゃんの為に一肌脱いでよね!」
無理矢理‥諷馬に差し出された封筒でポンと軽く叩き諷馬に押し付けた。
「はあ…。
俺って…損な役割~(汗)」
諷馬は大きな溜め息を漏らしうなだれた。
「大丈夫‥。
私も一緒にいくわよ‥。」
諷馬の言葉に不安に感じ私は言葉を返すとぱあっ…と明るい声で答えた。
「ほんと…!?」
愛と未茶の言葉での攻撃を喰らっていたせいなのか諷馬は私の言葉に大袈裟に喜んだ。
「真帆はここにいれば…?
だってあなたがいると…この2人喧嘩じゃなくて今度こそ決闘になるわよ…。」
その会話を聞きながら…愛が呆れた表情で私を睨んだ。
「でももっとひどい事になりそうだし…それに心配だから…。」
殿と諷馬の2人を交互に見ながら言葉を返した私を見て未茶がまた魅惑的な微笑みを浮かべ一方的に言い放った。
「それって…。
お二人じゃあ…信じられないってこと?」