『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「いやあ…。
そーゆうわけではないけど…(汗)」
未茶の鋭い突っ込みをくらい痛いところをつかれ苦しまぎれに返したが結局口ごもった。
「大丈夫だ‥!!
案じる事はない!!
弟と二人で買い物にいってくればよいのだろう!
容易い事だ‥!
それに‥いずれは義兄弟になる身だ!
殺しはしないが‥力づくでも納得させる!」
私の様子をジッ~と凝視していた殿の言葉に諷馬は顔をしかめて反論する。
「俺は…あんたのこと絶対認めない!!」
ギリギリと歯ぎしりを鳴らし殿を睨むが殿はまるで相手にせず腕を組みしたり顔をみせた。
「わしを殺るつもりなら…わしの近くにいて目を離さずにしっかり見開き機会を窺うことじゃ…!!!
ほれっ!
何をグズグズしておる早ういくぞ!!!」
諷馬をけしかけるように立ち上がった殿を睨みつけた諷馬は遅れて立ち上がった。
「…殿…。
本当に大丈夫ですか?」
睨みあいながら支度を簡単にすませて玄関まで見送った私は…殿に心配そうに尋ねた。