『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
人垣の中に無理矢理割り込みながら人集りの波にのみこまれた挙げ句…一目Ken-sinを見ようと背後から詰め寄られたファンの人並みに押し出され結局前列まで流されてしまった。
「マジで…。
すごい…。
人集りだわ…。」
潰されそうになりながら…私達はなんとか持ちこたえ前方のガラス窓越しの向こうにKen-sinの姿ともう一人の人物に目を疑った…。
「あれ…?
Ken-sinの横に座っている奴…。
“Furinkazan”のKabutoじゃん‥!」
諷馬も同じくその意外な人物に目がとまり思わず声をあげた。
街なかのラジオ局で行われている為か…ライブやイベントみたいに指定があるわけではなくガラス越しに見えた彼らの姿を見たファンの子達は声高に黄色い声をあげた。
「つうか‥。
Kabuto‥。
酷くない?
だって‥雑誌の撮影してる撮影所の前のビルだぜ‥ここ‥。」
「なんだか‥本当にバカにしてるよ‥。」
諷馬の言葉に続き徳家くんも怒りの表情を露わにし公開録音で能天気に話す無責任なKabutoを睨んだ。