『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
『―ええ‥。
そうなんです‥。
海外では‥普通の事ですよ‥。
それに‥ボランティアのライブに出演するのに無償じゃないなんて‥ボランティアでやってる意味ないと思いますので無償でやらせて頂いてます…。
1人でも多くの温かい気持ちが必要ですのでラジオを聞いているリスナーやここに集まってくれた方やたくさんの方のイベントの参加を心待ちにしていますのでよろしくお願いします。』
Ken-sinは美しい菖蒲色のカラーコンタクトで覆った瞳で真っ直ぐに見つめ穏やかな口調で返答し魅惑的な笑みを口元に浮かべた…。
その姿をみたファンの女の子は…いっせいに黄色い声を響かせた…その中に愛の姿をみつける。
「あっ…。
愛…。
あそこにいる…。」
最前列のしかもKen-sinの座り位置を陣取り他のファン達と黄色い声をあげているその姿を見つけた。
『―素敵ですよね…。
Kabutoさんは…ボランティアのイベントとか参加なされますか?―』