『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「前田俊輔〈マエダシュンスケ〉といいます‥。
主にベースやってますわ!」
差し出された手を振り払うワケにはいかず渋々握手を交わした諷馬を満足そうに見ながら紹介を進めた。
「彼は‥池田恒〈イケダコウ〉じゃ…!
彼にも曲作りと演奏をお願いしておる。」
「あっ…。
池田 恒〈イケダ コウ〉といいます。
一応‥ギターやってます‥。
よろしく頼みます!」
前田 俊輔さんと握手を終えた諷馬に手を差し出して再び握手を交わした後‥‥。
「最後は‥柴田勝家〈シバタカツヤ〉じゃ‥!
まだ‥特に何をやってもらうかは決まっていないが‥今は道具を運んでもらったりと裏役に徹してもらっておる‥。」
「まだ‥決まってないって‥どこまで雑なんだ‥あんた…!!(汗)」
パーキングであったオジサンを紹介した言葉に突っ込みながら申し訳なさそうに柴田さんに手を伸ばした。
「俺の事は‥柴田で構わへんで‥!
前にパーキングで会うた事あるわな?
まあ‥気にせぇへんで何でもいうてくれや!」
殿の非常に雑な紹介にも屈せず明るく笑い飛ばして‥諷馬の手を両手で掴み握手を交わした諷馬を眺めながら三人の紹介を終えてご満悦な様子だった。