『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
フフフ…としたり顔で笑った殿の様子に圧倒された。
…驚き…。
いつの間に…音楽の事詳しくなったの?
「お前…!!
なんで…そんな事!?
大体お前…DJがどんなモノなのかわかってんのかよ?」
隣にいた諷馬も殿の発言に驚き声をあげた。
「そんなのみればわかる!!
Ken-sinがいるグループとやらもKabutoがいるグループとやらも昨日映像でみる限りはハッキリしなかったが…ヤスケから話を聞く限りでは…2つのグループに該当するモノはない!!
わしは…DJを極める!!」
決意を新たにぐぐっと拳を握ったその様子に私達は唖然として見守る。
「そ…そんな事可能なのかな?」
急に殿の強気発言が心配になり徳家くんに小声で尋ねた。
徳家くんも苦笑いを浮かぶて殿を眺めながら首を傾けた。
「よくわからない…。
ただ…そのヤスケの知り合いがどこまで腕がたち教えるのが上手いかもあるし…もちろん何より殿が音楽に対してのリズム感や完成をどこまで持ってるかもあるから…ただ…。」