『武士ドルが斬る!?』〈前編〉


 やがて…。

 私達を乗せたトラックを運転している携帯のハンズフリー機能で柴田さんに行く先を告げた目的地を目指し進んでいたトラックはやがてあるとこで走行をバックへと切り替えたあと停車した。



 「さあ―!

 ついたぞ…!」



 荷台の扉が徐に開けられて私達は荷台から久し振りに夜空の風を浴びた。



 「ここは…?」




 ズッシリと大型のトラックが立ち並ぶ明らかにクラブハウスというには…ほど遠い景色に私は首を傾げて尋ねた。



 「あー!

 ここは…トラック仲間のやっとる運送会社や―!

 東京23区内は駐車場が少ないからな―!

 いつでも止めていいっていうてくれたからな…!

 ちなみに…目的地のクラブ『Kawanaka island』までを調べてもらったんや…!

 こっから知り合いのトラックに乗り換えて目的地まで行くで!!」




 …ナルホド…。




 明るく笑う柴田さんの言葉に納得した私達は…ひとまず柴田さんの知り合いの方のトラックに乗り換えてその場を後にした私達を乗せられて目的地までの道のりを進む…。





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