『武士ドルが斬る!?』〈前編〉


 …そして…。


 ―東京渋谷区 クラブ『Kawanaka island』付近交差点ー



 「どうも‥おおきに~!」



 私達を目的地近くへと乗せてきてくれた‥柴田さんの知り合いであるトラック仲間の運転手にお礼をいって別れた私達は…ヤスケを先頭についに‥目的地のクラブハウス前までたどり着いた。



 「ここか‥!!」



 夜なのにネオンライトが明るく灯されるビル街の中に佇むその一郭に目的地‥クラブ『Kawanaka island』の看板を見つけた。




 「ここかあ‥。」



 思わずみんな看板を見つめて感嘆を漏らし派手なイルミネーションに後込みしてしまう。




 「どうやって入るの?」




 「Oh~。
 それならヤスケにお任せ~!!」



 私の問いかけにヤスケは飄々と勇み足で出口で待つ強面の店員さんに声をかけて私達を手招きした。



 「大丈夫なのかな?」



 諷馬がその野蛮そうな装いの人達をみてポツリと呟くのを背中を押して誘われるままに中へと入った。




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