『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
やがて突然激しい落雷の音とともにまるで突き破るように閃光が荷台の天井の魔法陣目掛けて稲妻とともに落ちてきたのがわかった………。
「キャッ―――!!」
思わず叫び声をあげて目を瞑った‥。
光がまだ眼球の奥まで刺激を与えてまぶたを閉じてもチカチカと視界を奪う程の眩しさを伴い荷台の上にいる者達の悲鳴が微かに聞こえたような気がした。
ああ‥‥‥‥‥。
もう‥‥‥‥。
ダメ‥。
平凡すぎる生活を送っていた私には‥‥‥こんな危険な状況刺激が強すぎ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
まだ目の奥でチカチカと光の残像が残るなか‥段々遠ざかっていく雷鳴とトラックの荷台で激しく揺さぶられながら気を失った‥‥‥‥。
『武士ドルが斬る!?』
〈後編〉へ続く‥。