前途多難な彼女と彼氏①
「お前ホント危なっかしい。ほとっけねーな」


え・・・?
口調変わってすけど・・・別人!?


「お前分かりやすすぎ」

「えっ!?」


翔くんはクスクス笑っていて恥ずかしくなった私。


「え、あの、女の子苦手なんじゃ・・・」


「あぁ、それ実は嘘なんだ。あの女たちに嘘ついただけ」


「えー!?嘘!?何でもっと早く言ってくれなかったの!?」


「あー…それは・・・。なかなかお前と二人きりになれなくて言い出せなかった。悪かった」


「そっかぁー!よかったぁー。女の子苦手って言うから友達になっちゃってよかったのかなーとか思ったりしてて・・・」



「んなの気にすんな。てか、お前に離れられるとか絶えらんねぇー」


「えっ?」


そう言って振り返ろうとした時、




――ギュっ――



え・・・?

翔くん!?
何であたしのこと抱きしめてるの!?


「わりぃ・・・。ちょっとめまいがして・・・」


「えっ!大丈夫?どっかで休む!?」



「いや、大丈夫。しばらくこのままにしてくれれば・・・」



「う、うん。分かった」




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