前途多難な彼女と彼氏①
「ところで、翔から誘うなんて珍しいね~♪何かあったの?」


「あぁ、そういうわけじゃないんだけどさ・・・」


「へぇー・・・で、どうしたの?」


「あのさ、そろそろお前の親に挨拶しに行きてぇんだけど・・・ダメか?」


「えっ!?あたしの親に!?ダメダメ!!絶対反対されるもん!!」


「は!?何で!俺がどうにかしてやる・・・認めてもらえるまで毎日頼みに行くし・・・」


「でも・・・」


・・・なんで反対されるんだ?てか、俺のこと頼りにしてくれねぇの?
なんか・・・軽くショックだわ・・・。


「なぁ、未来は俺のこと嫌いなのか?」


「ううん!好きだよ・・・。でもね、あたしの親病院で働いてるの・・・。お父さんは病院の院長で、お母さんが副院長だから・・・その・・・」


まじかよ・・・。
知らなかった・・・。
まぁ、確かに知らなくて当然か・・・。
昔は違ったもんな。


「それでも俺はお前といたい。だから挨拶しに行く」


「・・・わかった。お父さん達に言っとくね」


「じゃぁ、今度の日曜に未来の家に行くよ」


「うん・・・」


未来が不安そうな目で頷いた。


「心配すんなって。別れろって言われたって簡単に別れたりしねぇんだからさ」


「うん・・・そうだね。じゃぁ、そろそろ教室に戻ろっか」


「おう。じゃぁ、また放課後な」


これは長い日曜になりそうだな・・・。
認めてもらうために頑張るんだっ!!
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