前途多難な彼女と彼氏①
―――ギュっ。


「えっ!?」


「お前が可愛いこと言うからだろ!」


「っ・・・」


翔の言葉にドキドキするあたし。


「つーことで、お仕置きだな」


「へっ!?」


もう俺様!?
そんなぁ~・・・!

「さっ、キスでもしときますか?」


「え、遠慮しておきます!!」


「へぇ~・・・そんなこと言っちゃうんだ

笑ってるけど目が笑ってない翔。

こ、これはマズイ!

「俺にそんなこと言えるようになったなんてな~・・・」


この俺様どうにかしてっ!!


「ちょ、早くしないと授業はじま・・・」


―――チュッ。


「んんっ!・・・かけ・・・る」


数分、翔のキスに唇をふさがれ酸欠状態のあたし。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・」


「あーぁ。もっとキスしてたかったのになぁ~」


「んなっ!!もう学校ではしない!!」


「それは残念♪」


なぜか楽しそうな翔。
もう・・・。
そういいながらも翔のことが好きなあたしはとても馬鹿なんだと思う。

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