前途多難な彼女と彼氏①
―――三日後


とうとうこの日が来てしまった。



行きたくない・・・。


「翔・・・・・・」



――コンコン。



「はい・・・」



「準備ができたら下に下りてきなさい」


「はい・・・わかりました」


お父さんはまた下に下りて行った。




お母さんは・・・。
あたしと翔のこと反対してるのかな・・・?


――コンコン。


ちょうどタイミングよくドアが叩かれた。



「はい・・・」


「未来?入るけどいいかしら?」


「はい・・・」



――ガチャ。



お母さんが入ってきた。


「未来・・・あなた本当にいいの?」


「・・・・・・」


「未来?」


「ひっく・・・お母さん・・・うっ・・・」


「未来はどうしたいの?」
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