今を生きる
「今日もそろそろお開きにしましょうか」
「そうだね。愛ちゃん風邪引かないようね」
「はぁーい」
「じゃぁバイバイ」
「バイバイ」
「洸太はどうする?」
「先帰ってて。ごめん」
「いいよ。存分におねぇちゃんと喋りな」
「うん。ありがとう」
美幸、お前の妹優しいところあるじゃん
流石、お前の妹だな
この日だけはほんと駄目だな
美幸、何で何で死んだの?
俺との未来は考えてくれなかったの?
お前の気持ちが知りたい
もう一度だけでいいから
お前にきちんと俺の気持ち伝えたい
「うっ…うっわぁー」
俺をおいて先に行ったんだよ
何で何で!!
美幸ー
「洸太さん、これおねぇちゃんから預かってたの。私が死んで二年が経ったら洸太に渡してって。愛と洸太は結婚するから愛が持っててって」
「あいつは何で先のことがわかるんだよ。おかしいだろ」
「おねぇちゃんが言ってた。私が死んだから私に似ている愛を愛するから、そこは許してあげてって。そして、これを」
「わかった。ありがとう」