BRACK☆JACK~本章~


「………」


 無言のままミサトは、またずかずかと砂浜を歩いてパラ ソルまで戻り、パレオを解こうと手を掛ける。

 そしてふと、レンと目が合って。


「………」


 そのまましばらく、沈黙が流れる。

 そしてミサトは、おもむろに砂浜にぺたりと座り込んだ。

 両手に砂を握り締め、俯いて呟く。


「あたしはただ…エイジに会いたいだけなのに…」


 レンとユイは、顔を見合わせた。
< 38 / 108 >

この作品をシェア

pagetop