BRACK☆JACK~本章~
 暫くそのまま、ミサトは砂浜を見つめていた。

 次の行動の予測が全く出来ずに、レンもユイもミサトから目が離せない。

 すると、ミサトはすっと顔を上げ、二人を見上げる。

 その瞳には、不敵な笑いが含まれていて。


「…別行動、やめたわ」


 にやりと笑うミサト。


「こうなりゃヤケよ。どうせ言葉も通じない国に来たんだし、一人で行動したってたかが知れてるし。あんたらがエイジのいる組織に絡んでるなら、かえってこっちは好都合だわ。…頼まれたって、あんた達の側から離れてなんてやるもんか」


 どうスイッチが切り替わったのか、ミサトは相当、気合が入っているようだった。


(な…なんだか、開き直ってねェか?)

(…頼もしい人ね)


 二人はひそひそと会話する。
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