BRACK☆JACK~本章~
☆ ☆ ☆
ミサトが目覚めたのは、朝日が昇ったばかりの時間だった。
ベッドに起き上がり、大きく身体を伸ばす。
そんなに寝てはいないはずなのに、疲れはあまり残ってはいなかった。
隣を見ると、レンはまだソファで寝息を立てている。
ベッドからそっと起き出し、足音を立てないように移動して、ミサトはキッチンへ向かう。
「どうせ、隠してあるんでしょ~?」
鼻唄まじりに小声で呟きながら、ミサトはキッチンのシンク下の扉を開けた。
案の定そこにはダンボールの箱が入っていて、その中には武器がぎっしり入っていた。
「やっぱりね♪」
ミサトは小さくて扱いやすそうな銃を取り出し、ついでに弾もこめておく。
「ん?」
箱の中、武器の一番下に、一枚の写真を見つけた。
それを見て、はっと息を呑む。
そこには、レンとエイジ、そしてユイが肩を抱き合って楽しそうに笑っている様子が写っていた。