BRACK☆JACK~本章~


「何よこれ…」


 呟いた時、後ろに気配を感じて、ミサトは反射的に銃を向ける。


「へェ…おめぇも一応、プロってわけか」


 そこには、銃口を向けられても動じないレンが立っていた。


「一応は余計よ。もっと寝てればよかったのに」


 銃を下ろし、写真を持ったままミサトは立ち上がる。


「朝からごそごそ人の家を物色されたんじゃ、オチオチ寝てもいられねェな」


 レンのその言葉には、非難の色が込められている。


「何でそんなに怒ってるの? そんなにこれに触れて欲しくなかった?」


 精一杯平静を装いながら、ミサトは写真をレンの目の前に突きつけた。

 レンはそれをミサトの手から取り上げて、不機嫌そうに言う。
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