BRACK☆JACK~本章~
レンはやっと、ミサトを掴んでいた手を離す。
ミサトは、そのままぺたりと床に座り込んだ。
「だがな、そのディスクのアクセスコードを、あいつが勝手に変えたんだよ」
「エイジが?」
「あァ。何か予感がしたのかも知れねェ…だが記憶が無くなってしまった以上、ああやって組織はエイジを生かしておくしかねェんだよ。ま、あいつの戦闘能力は高いし、うまく騙せば組織にとっても使えると思ったんだろ」
それに、とレンは続ける。
「あっちには、ユイもいるしな」
「そこで何で、あの女の名前が出てくるの?」
「ユイは組織の幹部だ」
そう言うレンの口調は、どこか沈んだ雰囲気が漂っている。
「そのおかげで、あいつは今も生きている…って言っても過言じゃねェよ」
「ユイがエイジを…かばって…?」
そういうことになるな、とレンは言う。
赤くなった手首をさするようにして、ミサトは俯いた。
ユイがエイジを、庇って。
そのフレーズが、やけに心に突き刺さる。
ミサトは、そのままぺたりと床に座り込んだ。
「だがな、そのディスクのアクセスコードを、あいつが勝手に変えたんだよ」
「エイジが?」
「あァ。何か予感がしたのかも知れねェ…だが記憶が無くなってしまった以上、ああやって組織はエイジを生かしておくしかねェんだよ。ま、あいつの戦闘能力は高いし、うまく騙せば組織にとっても使えると思ったんだろ」
それに、とレンは続ける。
「あっちには、ユイもいるしな」
「そこで何で、あの女の名前が出てくるの?」
「ユイは組織の幹部だ」
そう言うレンの口調は、どこか沈んだ雰囲気が漂っている。
「そのおかげで、あいつは今も生きている…って言っても過言じゃねェよ」
「ユイがエイジを…かばって…?」
そういうことになるな、とレンは言う。
赤くなった手首をさするようにして、ミサトは俯いた。
ユイがエイジを、庇って。
そのフレーズが、やけに心に突き刺さる。