BRACK☆JACK~本章~
 部下たちの殆どがオフィスを出ていったあと、ユイの側近であるリーが、近付いて来る。


「いくら内部抗争とは言え、時期尚早かと」

「そうね。でも、遅いか早いかの違いでしかないわ。そうでしょ?」


 それに、長老であるハクが殺されたことにより、今までよりも一層内部分裂が激しくなるのは、目に見えていた。

 長老派であるユイの部下たちを押さえ込むのにも、限界というものがある。

 リーは黙って一礼すると、オフィスを出ていった。


「自分が何を言ってるのか、分かってるのか?」


 エイジは、静かに聞く。

 当然よ、とユイは頷いて。
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