BRACK☆JACK~本章~
「だからあなたは今すぐにここから姿を消したほうがいい。これはあくまで『内部抗争』なの。だからあなたは、ここにいちゃいけない」
「どうしてだ?」
「その答えは、自分で見つけるのね…思い出して、本当のことを」
ユイはそう言って、エイジの頬に自らの手のひらを添える。
そして、その唇を引き寄せた。
「……生きて。あなたを、迎えに来た人もいるわ」
唇を離し、立ち尽くすエイジにそう言い残して、ユイは部屋を出て行った。
「俺を…迎えに…?」
エイジは、開け放たれたままのドアを見つめた。