BRACK☆JACK~本章~


「ホントに、ここらへん全部敵なのね」

「あぁ、頑張れよ」


 走りながら、レンは言って。

 また、民家の物陰に、何人かの気配を感じる。


「面倒くせェな」


 レンは刀をかまえ、敵に向かって突っ込んでいく。

 一瞬で、10人からの敵が地面に倒れた。

 一人ひとり銃で撃つより、断然早く片付いている。


「このほうが手っ取り早いだろ?」


 レンはそう言って、不敵に笑う。

 かろうじてまだ動ける敵は、震えながらレンに銃を向けた。


「レ…レン・マキハラ…!!」


 がぁぁん、と一発、ミサトが発砲する。

 男は無言のまま、道に倒れた。
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