BRACK☆JACK~本章~


「ユイはどこ!?」


 爆破されたのはこのフロアらしく、ビルの外壁には大きな風穴が開いていた。

 ごちゃごちゃといる組織の人間に紛れてユイを探すが、その姿を見付けることは出来なかった。


「この奥だ。そこに、ロンのオフィスがある」


 エイジは手当たり次第敵を倒しながら進んでいく。

 お願い。

 ミサトは、嫌な予感を必死で胸の奥にしまいこむ。

 どうか、間に合って欲しい。

 それだけの想いで、一番奥の部屋のドアを開ける。
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