恋せよオジョー!
そう言って恭弥が寝ている反対側に座る。
今の一言に少々腹が立ったが、まあ致し方ない。
このハルという人間はそういうやつなのだろう、理解した。
「ったく。お前ら喧嘩すんなよ」
むくり、もう一度起き上がる恭弥。
起きてたのか。
「もうおせぇ。寝ろ」
「え、あの、どこで寝れば・・・?」
「あ、それは俺が案内すっから、ついてきな」
蓮がおいで、と手招きし、わたしはそれに従う。
どうやら、お部屋が用意されているらしい。
とことこと、黙って蓮についていく。
「どうぞ。少し狭いかもしれないけど、ここ使ってね、ミコちゃん♪」
「あ、はい。ありがとうございます」
「じゃ、おやすみ~」
ひらひらと手を振り、パタン、とドアが閉められた。