恋せよオジョー!
その時、
―――こん、こん
ノックの音が聞こえた。
「ちょっと、おきてる~?まったく。どうして僕がこんなこと」
ガチャリ、扉が開く。
ひょこり、扉の隙間から可愛らし顔が覗く。
「なんだ、起きてるじゃん。ほら、さっさと来てよ」
不機嫌そうな顔。
そっちに行きたいのはやまやまなんだけど・・・
「さ、寒い・・・」
「は?そんなの僕も一緒だから。さっさと来てってば」
いらいらが顔全体に出ている。
そのまま、こちらまでやってくる。
グイ、手を引かれる。
「い、いやです。寒いので出たくありません」
「なっ・・・。ちょっと、早くしてよ!ありえない。僕だって寒いんだけど」
グイっとより一層の力が入る。