恋せよオジョー!



「お。起きたか」


「あ、ミコちゃん、おはよう」


「お、おはようございます」


ペコリ、一礼。


「僕、コイツ起に行くのに苦労したんだけど。なっかなか起きないし」


うんざり、といったようにテーブルの前に置かれている椅子に座る。


「あ、ご、ごめんなさい・・・」


しゅん、肩を落とす。


「ほら、そんなおちこんでねぇで、食べな」


蓮が、席まで誘導する。


目の前には、白ご飯と味噌汁、目玉焼きという随分質素な朝ごはんだ。


「どうぞ」


ニコリ、蓮は笑顔でいう。


「い、いただきます」


わたしが言うと、一斉に箸を動かす。


パクパクパクと、箸を動かす。


< 28 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop