恋せよオジョー!


おいで、と手招きされて、わたしはそのまま連についていく。


「あの・・・これからどうするのですか?どうしてわたし、着替えたのですか・・・?」


「あれ?着替えたのにわかってないの?」


クスクスと笑う蓮。
笑っていないで教えてほしい。


「おお、着替えたか。んじゃ、行くぞ」


「え。あの、行くってどこへ・・・?」


「はぁ?やっぱ馬鹿なの?決まってんじゃん。制服着ていくって言ったら学校しかありえないでしょ」


ひょこり、制服姿のハルが顔を出す。


「ば、馬鹿なんかじゃありません・・・!」


「馬鹿でしょ?」


「だ、だから―――」


「うるせぇ。喧嘩してねぇで、行くぞ」


先陣切って歩き出す、恭弥。
その後ろに、わたしたちはついていく。


< 32 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop