恋せよオジョー!
「おお」
恭弥はそうとだけ返事をし、すぐさま視線を外す。
「あれあれ?誰っすか?その女」
ジロジロと舐め回されるように鋭い視線が飛んでくる。
「ひっ・・・」っと短い悲鳴をあげ、その場で肩をすぼめる。
わたしより断然背の高いその男の人たちは、わたしを囲んでジロジロ見る。
助けて、と恭弥の方を見てみると、興味なさそうに目を閉じている。
(ち、ちょっと!!)
と思いながらも、ハルの方を見る。
そのハルはというと、面白そうに口角を上げ、クスクス笑っている。
しょうがない、そう思い蓮の方を見てみれば、ふわりとあくびをし、なんだか眠そうだ。
「おい、女・・・」
3人のうちの一人、スキンヘッドのめちゃくちゃ目付きの悪い奴がわたしに話しかける。
「はっ・・・はい・・・!?」
緊張しすぎて声が裏返る。