恋せよオジョー!
「・・・っあ!裕美さん・・・!!」
わたしはよろよろと立ち上がり、裕美のところへ向かう。
「裕美さん!裕美さん!」
ゆさゆさと揺さぶってみる。
「・・・叩けば?」
「ダメですっ!」
キッとハルの方を睨む。
「う・・・・・」
そう言って目を覚ます裕美。
「あ!裕美さん!大丈夫ですか・・・?」
「え・・・あたしの名前・・・」
「先ほどの方々が呼んでおられたので・・・」
「そう・・・ですか・・・」
まだ警戒しているのだろう。
あのあとだから、無理もない。
「あの、あなたこそ大丈夫・・・?」
「わ、わたしですか?はい。大丈夫ですよ」
そう言うと、裕美はホッと安堵の表情を浮かべた・・・と思ったら、もう一度表情が硬くなる。
「あ・・・な、なんで・・・・?」