恋せよオジョー!
「はーい。すべてしゅーりょー。どう?俺、すごいでしょ?」
なんて言ってくる蓮。
「ハハ・・・。そう、ですね」
ふふっと笑うと、蓮も、クスクスと笑ってる。
「じゃあ、みんなのとこ行くか」
「え・・・」
この格好で行くのだろうか・・・?
蓮が部屋を出る中、ポツン、と部屋に一人取り残される。
なぜ、わたしはこんなことになっているんだろう。
(わたし返してもらえるんだよね・・・?)
少々不安になってくる。
ギュッと服を握る。
「おーい?何してんだ?」
ついてこないわたしを不思議に思ったのだろう。
蓮がひょこりと顔をのぞかせる。
「あの・・・」
「なんだい?」
「このままで・・・行くんですか?」
「あったりまえ」
(マジですか)
わたしがその答えを聞き絶句していると、おいでおいでと手をひらひらと上下に振る。