恋せよオジョー!
「ねえ、え、今のミコ?」
「そ、そうですよぅ!」
「蓮がやったの?」
「そうだよ~?俺、すごいでしょ?」
先ほどと同じようなことを言っている蓮。
まあ、すごいことは認める。
でも、恥ずかしい。
あまり、お化粧なんてものは経験がないものだから。
「・・・ミコ」
すぐそばで、声が聞こえた。
反射的に、顔を上げてしまった。
「あっ・・・!!」
わたしはすぐに顔を下げる。
だが、時すでに遅し。
ああ、もう絶対にボロクソ言われるに決まっている。
(言うなら、来い・・・!!)
覚悟を決めて、もう一度顔を上げ、立ち上がる。
「・・・い、言うほど悪くないと思う」
「ふえ?」