恋せよオジョー!
「良かったで、す・・・・・ッ!!」
(わ、わたし、何やってるの!?)
いきなり恥ずかしさがこみ上げてきて、わたしはパッと手を離す。
「・・・・??」
何が起こった?
そんな感じの顔でわたしを見つめる。
「ぅ、ぁ・・・ご、ごめんなさい・・・。いきなり手を握ってしまって」
恥ずかしさのあまり、俯いて恭弥に言う。
「ほ、本当に無意識で・・・!!あ、で、でも、恭弥さんの手を握るのが嫌だとか、そういうのじゃなくて、あの・・・その・・・ええと・・・・ッ!?」
先ほど話したてが、再びギュッとつながれる。
「ふあっ!?」
顔が真っ赤になり、火照るのがわかる。
「さみぃ。いきなり離すな」
恭弥の顔は相変わらず無表情で、何を考えているのかはわからない。
「ぁ・・・は、い・・・」
ドキドキドキと心臓が大暴れし、せわしなく動く。