world's end
world
決戦の朝
今日、私の価値は決まる。
この高校受験のために二年間
真面目に脇目も振らず受験勉強に勤しんできた私には、
後は結果を残すことだけが重要だった。
いつもは母親に起されなければいつまでも布団と一体化しているのに、
やはりこんな日は特別なようで、早朝に起きる。
母が得意げに作ってくれた大好きなエッグトーストもお気に入りの紅茶も味がしなかった。
緊張はほぐれない。